「私ってダメだな…」と思ったときに読む、感情のトリセツ

こんにちは、Dr.Yoshiです。
もしあなたが今、
- 「またイライラしてしまった…」
- 「涙が止まらない自分が嫌になる…」
- 「こんなことで落ち込むなんて、情けない…」
そんな風に“感情”を責めてしまっているなら、
今日はちょっと違う見方を届けたいと思います。
☁️感情は「脳からの天気予報」かもしれない
外は晴れているのに、心の中は雷雨☔️みたいなときってありませんか?
でも、その感情は「壊れている証拠」ではありません。
むしろ、それはあなたの脳が全力で「SOS信号」を出している証です。
その信号、正しく読み取れていますか?
⚡感情=“理想と現実のギャップ”が生んだエネルギー
まず覚えておいてほしいのがこれ:
感情に良いも悪いもない。あるのは、“意味”だけ。
あなたが
「もっと成果を出したい」
「ちゃんと評価されたい」
…そんな理想に対して、現実がうまくいっていないとき。
このギャップが「不安」や「焦り」という感情になって現れます。
たとえば、「不安」
これは現実と理想のギャップから生まれます。
🗣️「理想:明日のプレゼン、完璧にこなしたい!」
🆚
😰「現実:あれ、まだ資料完成してない…!」
この差分が「不安」というエネルギーを生み出すのです。
つまり、
感情は、あなたに“ギャップを埋める行動”を促すための脳の信号なのです。
つまり、感情はただの「敵」じゃない。
あなたの本音を教えてくれる、ナビゲーションのようなもの。
「感じたくない」と抑え込むより、“使う”ことで変われるのです。
🧬 脳の中で感情はどう作られるの?
脳内では、こんな工程で感情が“生成”されてます:
🧠1. 感情は「つくられる」体験
リサ・フェルドマン・バレット博士によると、
感情は「外から来る」のではなく「脳が予測して作っている」そう。
「この状況では、この感情がふさわしいだろう」と、脳は勝手にシナリオをつくって体に信号を送る。
つまり、感情は“反応”ではなく”創作”(construction)。
よって、「私は怒りっぽい人間なんです」なんてのは…
ただの脚本ミスかも?
🔥2. emotion=“エネルギーの動き”という真実
「emotion(感情)」の語源はラテン語の emovere。
意味は、「外へ動かす」─
そう、感情は“行動させるための燃料”なんです。
怒り=「境界線を超えられた!行動しろ!」
悲しみ=「手放す時がきた。静かに休もう。」
不安=「備えよ、今のままでは危険だ!」
喜び=「この選択は良かった!もっとやれ!」
行動の方向性を教えてくれる、まさにナビゲーター。
だから、感情は「止める」ものではなく、“使う”ものなんです。
🧠 感情の司令塔:脳の“島皮質”って知ってた?
脳の中で感情の起点となるのが「島皮質(insula)」というエリア。
- 身体からの内的信号(心拍・呼吸・血糖など)
- 外界の刺激(音・光・匂い)
- 記憶や経験のデータ
これらを統合して、「今、この感情が適切だ」と選んでいるんです。
まさに、心と身体の“中央駅”。
😵💫感情がループして止まらない理由:それ、脳内おしゃべりのせい
感情の「生理的ピーク」はたったの90秒
(Jill Bolte Taylor博士による神経学研究より)
それ以上続く怒り・不安・悲しみは……
あなたの“脳内おしゃべり”の仕業です。
「なんであんなこと言っちゃったんだろう…」
「私ってダメかも…」
って考え続けると、脳が再びその感情を生成し続けてしまう。
つまり、感情を手放すには、
- 感じ切ること
- 意味づけループをやめること
が必要。
💨 応急処置:脳を“安心モード”に切り替える呼吸法
感情が強すぎて思考が止まらないときは、
この【4-7-8呼吸法】を試してみてください。
- 吸う:4秒
- 止める:7秒
- 吐く:8秒(できるだけゆっくり)
これを3セット繰り返すと、
副交感神経が働いて“安心モード”へと脳が切り替わります。
✨問いかけよう:「その感情、何を教えてくれている?」
「もう嫌だ」
「自信がない」
そんな感情が湧いたときこそ、問いかけてみてください。
- 私は本当は、どうありたいと思っていたの?
- その感情は、どんな理想とのギャップを教えてくれているの?
- 今、私ができる“小さな一歩”はなんだろう?
感情は、“理想のあなた”に近づくためのガイド。
🧭 本質的なアプローチ:「感情リワイヤリング」のすすめ
感情は「コントロール」するものではありません。
脳の回路=解釈のクセをリワイヤリング(再配線)することが大切。
感情リワイヤリングの3ステップ
- 感情を“信号”として受け取る
→ 感じきる・観察することで、脳の自動反応に気づく
- その裏にある“意味づけ”を見つける
→「何が本当に大切だったのか?」という問いで深掘る
- 新しい意味づけ+行動習慣をインストール
→ 呼吸法×リフレーミング×意図的な小さな行動を重ねる
🌱感情を「感じて・観て・動かす」セルフワーク5ステップ
💡感情は、コントロールするものじゃない。
感じて、観て、動かすことで“味方”になる。
【STEP 1】今ある感情に“気づく”
静かな場所で目を閉じ、呼吸に集中して
「今、どんな感情がある?」とジャッジせずに観察。
🌿ポイント:
名前をつけなくてOK。ただ「ある」と認識するだけで、前頭前皮質が静まり、島皮質が活性化。
【STEP 2】身体の“どこ”にその感情を感じる?
- 胸が苦しい?
- 胃が重たい?
- 喉が詰まるよう?
🌿ポイント:
感情を“身体感覚”に変換することで、思考のループから抜け出せる。
【STEP 3】その感情を“色や形”で描いてみる
「赤くて、チクチクしてて、うねってる感じ」など
自由にイメージで表現してみよう。
🌿ポイント:
抽象化されたエネルギーが具象化され、DMN(デフォルトモードネットワーク)が整理されていく。
【STEP 4】90秒、感じ切る
そのまま90秒、感情と一緒にいてあげる。
🌿ポイント:
逃げずに観察するだけで、脳は“過剰反応モード”を解除していく。
【STEP 5】最後に「この感情がくれたギフトは?」
- どんな理想と現実のズレを知らせてくれていた?
- 本当はどうなりたかった?
- 今、私にできる「小さな一歩」は?
🌿ポイント:
感情→意味づけ→意図→行動 という“脳の流れ”が整う。
🎯 感情は「成長のアラーム」だった
巷では、
- 「ポジティブに考えよう」
- 「感情を紙に書き出そう」
- 「瞑想して心を鎮めよう」
といった“感情コントロール法”がよく言われます。
でも、それらは一時的な対処であり、
本質的な変化には「脳の回路そのものの再配線」が必要です。
🗣 クライアントの声
🧠 クライアントAさん(30代・女性・起業家)のケース
以前は、ネガティブな感情が湧くたびに「私はダメなんだ」と自己否定に陥っていました。でもDr.Yoshiの「感情は信号」という話を聞いてから、その感情を責めるのではなく“お知らせ”として受け取れるようになったんです。ある日、落ち込みを感じたとき「私、理想とズレてるんだな」と気づき、行動を微調整しただけで、スムーズに気持ちが戻りました。自分を責めるクセが減って、感情との付き合い方が180度変わりました!
🌈 Dr.Yoshiからのメッセージ
感情は、抑えるものでも、敵でもありません。
それは、あなたの理想と本音を知らせるナビゲーター。
だからこそ——
「なんでこんなことで落ち込むの?」じゃなくて、
「この感情、私に何を教えてくれてる?」と問い直すこと。
あなたの感情は、あなたの成長と未来を
やさしく照らしてくれている光なのかもしれません。
感情が整えば、人生の舵も自然と取り戻せます。
まずは「感じること」から始めてみませんか?
✨これは“招待状”です。押しつけではありません。
この投稿のどこかで、ほんの少しでも呼吸が深くなったり、希望の光を感じたとしたら──
それは、あなたの脳が「変化の準備ができた」というサインです。
私のコーチングでは:
- 🧠 不要な思考パターンを見つけて手放し
- 🌱 感情的柔軟性を育み、安心と力強さに繋がり
- 🌀 反応ではなく「レジリエンス」で未来を選び
- 💡 あなた本来の“創造的で賢く、力強い自己”と再会するお手伝いをしています。
もし、どこか心に響いたなら─
ぜひDMでお声かけください。
脳科学者Dr.Yoshi公式LINE: https://lin.ee/aBu6xew
最初の一歩は、努力ではなく、自身への“許可”です。
🔬参考文献
- Lisa Feldman Barrett (2017). How Emotions Are Made
- Jill Bolte Taylor (2009). My Stroke of Insight
- Craig, A. D. (2009). The anterior insula and human awareness
- Porges, S. W. (2011). The Polyvagal Theory
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